「画面で見たときより暗い」「蛍光っぽさが消えた」。 印刷物でよくある話です。これは印刷所のミスではなく、 モニターと印刷で色の作り方が違うことから起きます。
光で作る色と、インクで作る色
モニターは光を足して色を作ります(RGB=赤・緑・青)。全部を最大にすると白です。 印刷はインクを重ねて光を引いて色を作ります(CMYK=シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック)。 重ねるほど暗くなります。
仕組みが逆なので、片方にあって片方に無い色が出てきます。 とくにRGBで出せる鮮やかな色は、CMYKでは再現できないものが多くあります。
沈みやすい色
- 鮮やかな青・紫 … いちばん差が出ます。くすんだ紺寄りになります
- 鮮やかな緑 … 深い緑は落ち着いた色に寄ります
- 蛍光色(ショッキングピンク・蛍光グリーンなど) … 通常のインクでは出せません
- 金・銀 … 見た目の質感そのものが、通常のインクにはありません
パチンコの販促物は派手に目立たせたい場面が多く、まさにこの色を使いがちです。 だからこそ、最初に知っておく価値があります。
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どうするか
取れる手は3つです。上から順に、費用がかからない順です。
- CMYKで出る色に置き換える
最初からCMYKで作れば、画面で見たものがほぼそのまま出ます。 「印刷したら変わった」ではなく「最初から印刷の色で確認する」やり方です。 追加費用はかかりません。 - 色以外で目立たせる
面積を増やす、白で抜く、まわりを暗くする。隣り合う色の差で目立たせれば、 蛍光色でなくても十分に目を引きます。ポスターは離れて見るので、 じつは色の鮮やかさより明るさの差のほうが効きます。 - 特色(とくしょく)インクを使う
蛍光や金銀を本当に出したい場合は、通常の4色とは別にインクを足します。 印刷費が上がり、対応できる印刷所も限られます。 効果は確実なので、年に数回の勝負どころ向きです。
確認の方法
もっとも確実なのは印刷所で色校正を取ることです。実際の紙とインクで刷った見本が出ます。 費用と日数がかかるので、点数が多いときや、色が命の案件で使います。
そこまでしない場合でも、作る側がCMYKで作業していれば大きな事故は防げます。 支給データがRGBのときは、こちらでCMYKに変換したうえで、 沈む箇所があればご相談します。
モニターは自分で光っていて、紙は部屋の明かりを反射しているだけです。 明るさの幅がそもそも違うので、完全に同じにはなりません。 できるのは「印刷でどう出るかを、作る前に確認しておく」ことです。
ご依頼のときは
使いたい色の指定がある場合は、色番号(DICやPANTONEの番号)か、現物があると確実です。 「去年のポスターと同じ赤で」でも構いません。前のデータがあれば合わせられます。