ポスターのサイズは「いつもA1だから」で決まってしまいがちです。 ですがサイズは、どこに貼って何メートル離れて読ませるかで決まります。 ここでは掲示場所から逆算する考え方と、発注前にできる確認を書きます。
まず、紙の規格の大きさ
日本で使う規格はA判とB判の2つです。実寸はこうなります。
| 呼び方 | 実寸(mm) | だいたいの感覚 |
|---|---|---|
| A2 | 420 × 594 | 新聞を開いた半分くらい |
| A1 | 594 × 841 | A2の2枚ぶん。店内でよく使う大きさ |
| B2 | 515 × 728 | A2より一回り大きい |
| B1 | 728 × 1030 | A1より一回り大きい。掲示板や外向け |
B判はA判より一回り大きい、と覚えておけば実務では足ります。 同じ「1」でもB1はA1より面積で約1.5倍あります。
決め方は「読ませる距離」から
サイズを先に決めると、あとで「文字が小さくて読めない」が起きます。順番は逆です。
- どこに貼るか(入口/通路/島の上/カウンター横/外の掲示板)
- お客様はそこから何メートル離れて見るか
- その距離で読ませたい文字は、いちばん短いもので何文字か
遠くから読ませるほど、文字を大きくする必要があります。文字を大きくすれば、 入る情報量は減ります。「遠くから読ませる」と「たくさん書く」は両立しません。 どちらを取るかを先に決めると、サイズは自然に決まります。
サイズ違いの同時制作もお受けしています。あとから追加するより早く、結果も良くなります。料金の目安を見る →
迷ったときの目安
あくまで出発点としての目安です。書体や色の組み合わせで読みやすさは変わるので、 この数字を根拠に決め打ちはしないでください。
| 貼る場所 | 見る距離のめやす | よく使うサイズ |
|---|---|---|
| カウンター横・卓上 | 1m前後 | A4 / A3 |
| 島の上・通路の壁 | 2〜4m | A2 / A1 |
| 入口・外の掲示板 | 5m以上 | B1 / A1を複数枚 |
決めたあと、必ずやる確認
ここが本題です。実際の距離まで離れて、原寸で確かめてください。 画面で見て「読める」は当てになりません。画面は目から50cmの距離で、 しかも自分で拡大できるからです。
- 原寸で出せるなら、A4を並べて貼り合わせるだけでも十分です
- 出せないときは、縮小して出した紙を縮小した比率のぶんだけ近づいて見ます (1/4に縮小したなら、4mで見せたいものは1mから見る)
- 店内は明るさも音も情報量も多いので、静かな机の上より読みにくくなると考えておきます
A1で組んだものをB1に引き伸ばすと、文字の太さと余白のバランスが崩れます。 縦横比も違うので(A判は1:1.414、B判も1:1.414ですが実寸が違います)、 並びを組み直すことになります。サイズは作り始める前に決めてください。
複数サイズを同時に作るとき
同じ内容をA1とA4で出す、といった場合は最初から両方作る前提で組みます。 大きい方で作ってから小さくすると、たいてい文字が読めなくなります。 小さい方では要素を減らす、という判断が要るためです。
発注のときに「A1とA4の2サイズ」と伝えていただければ、 最初からその形で組みます。あとから追加するより早く、結果も良くなります。